前回の記事もご参照下さい。
複数の塾にいっぺんに資料請求できる、便利なサイトもありますが、
それだけでは塾の本質を知るのは難しいと思います。
多くの塾の□にチェックを入れて【問い合わせ】というボタンを押したその日は、塾からの連絡で1日中電話が鳴り止まないとか…。
つまり、問い合わせのメールが来るのを、「いまか!いまか!」と待っている(塾の中の)人がいるんだな~、ということはよく分かります…。
ということで、何本も電話を受けた後の保護者の方は、うんざりしてしまって話しづらいですから、塾にとっては1本目の電話をかけることが大事!
つまり、保護者の方にとって便利な問い合わせの道具は、塾がメールをキャッチして電話するスピードを争う競技を生むに至ったわけです(笑)
ためしにやってみてください。ほぼ間違いなく、数分以内に電話がかかってくるはずです。電話をかけるスピードで塾を選ぶのでなければ、この問い合わせの方法はあまりお勧めしません。数分で電話をかけて来た人が仮にすごいとしても、お子さんを教える先生は別の人ですし…。
それはさておき、
地元の評判とwebやチラシで2~3塾に絞り込んだら、ぜひ直接足を運んで校舎長と話してみることをお勧めします。
2020年を挟んで教育の環境変化が大きい時代です。学校選びはもちろんですが、塾も校舎長がどのような人物かを、話してみて選ぶのが良いと思います。
以下は、統計的な調査や多くの意見をまとめた客観的な見方ではなく、あくまでも私の経験と主観にもとづくものです。
少々エラそうに書いているように感じられるかもしれませんが、素晴らしく優秀で私が大好きだった多くの先生たちのことを率直に表現してのことですのでご了承ください!
この道◯十年のベテラン校舎長 タイプ
現場で教えるのが大好き! 新人の研修や塾内教材制作などのお仕事よりもとにかく教えていたい! いくつかの校舎を管理したり塾の経営には興味がない、または力が認められて大きな駅にある校舎責任者を長年勤めている、などのパターンがあると思います。
経験豊富なので大きな間違いは起こりませんから、安心して任せられるのがメリットです。子どもが多く集まる塾の現場では、日々いろんなことが起こります。学校と違って、確実にその場にベテランの先生がいるとは限りませんから、校舎長が大ベテランならいろいろ安心です。
時期ごとのお子さんの意欲の浮き沈みや、面談が必要な時期などあらゆる観点で「今はこのままでいい」「今がチャンスです!」と、タイミングを読む力にも優れています。
反面、学習塾は個人で成り立つ現場ではありませんので、他の先生からの信頼感・チームワークもいいかどうか、年輩であっても生徒との距離が近く、子どもからの質問や相談がしやすい人かを感じておく必要があります。
経験豊富で落ち着いているから優れた先生とは限りません。一般的には若いほうが生徒をリードしやすいです。ベテランだからこその深み、その深みで生徒を引き込めるか? やはり直接話してみるべきだと思います。
え? 意外に若いデスネ…な校舎長
大学生のときにアルバイトで講師の経験を積んでいたり、入社後1年目にすべての時間を授業準備につぎ込むなど、若いからこその仕事への没頭で責任者に選ばれた先生が多いかと思います。
教務の研究は深くても、経験年数がものを言う進路指導や学校情報の把握などが弱いケースはありえます。
ただ、このタイプは、お子さんたちから圧倒的な支持があり、保護者の方からも「若さ」によるマイナス面や情報不足より、「うちの子はこの先生じゃなきゃ!」という熱烈な信頼を得ているケースが多く、合格実績も驚くべき成果を出すことも。
どんな業界でもそうですが、海千山千を知り尽くしたベテランの方が強いはずなのに、知識も経験もない、情熱と聡明さだけの若手の校舎長が勝つケースはよくあります。
いやいや… 単なる人手不足で、経験の足りない人がやむを得ず校舎長になってる… というケースもあり得ます。ご注意下さい。
…つづく!
https://unity-edu.jp/2018/08/ironnakousyatyou/