前回の記事はこちらでした。
今回は、もう少し具体的な勉強のやり方について
暗記が苦手という生徒さんはたくさんいます。
というか、
塾に通うのが当たり前になってしまった結果、自分で暗記する力が全体として弱まってしまったのかもしれません。
塾に通えば、「覚えるまで、できるまで」先生が力を尽くしてくれます。
私も、生徒さんがたくさん覚えて、頭がよくなっていくのが大好きなので、もちろん「覚えるまで、できるまで」やりたい人間ですが、ここでは「生徒さんが自分で暗記する力を伸ばす方法」を書かせていただきます。
いちばん大切なのは忘れること
暗記に関する本などを読むと出てくる話ですが「覚えること」は、頭に入れることではなく、一度頭に入ったものを「忘れること」そして「思い出すこと」です。
「思い出す」という、記憶が本物になる瞬間をつくるために「忘れること」が一番大事なのです。
暗記させるのが得意な先生は、「忘れさせる」のがうまい。
語呂合わせや面白い教え方で覚えさせる、つまり印象を深くして忘れにくくさせるのも1つの方法ですが、ここではそれは省きます。
どんなに先生が強調しても、生徒の頭に入るだけで「忘れること」はありません。
でも、黒板やホワイトボードの大事な部分を消してみると…
あら不思議、さっきまで書いてあったのに、先生が何度も言っていたのに、「まったく思い出せない」という生徒さんがたくさんいます。
そして、空欄部分を再度確認し直して「あああああ! そうだった!」と「思い出す瞬間」を経験させることで、記憶を定着させていくのです。
自分でやるなら…
まず、学校の授業を活かしきりましょう。
① 授業中のノートは大事なこと、覚えるべきことは必ず「オレンジ」で書きます。
② 授業中に教科書を開いたら、大事なことを「緑の暗記ペン」で塗りながら聞きます。
理由は赤シートで隠して消せるから=「忘れること」ができるから
暗記の敵は「わからない、思い出せない」という時間
暗記=忘れたことを思い出すこと です。
思い出せれば、記憶は強固になります。逆に、思い出せないときの「あ~なんだっけな~」という時間は暗記にはムダ、「害」ですらあります。
ある人の顔は思い浮かぶのにどうしても名前が思い出せなかったりするとき、すごく「気持ち悪い」ですよね。あれです。脳はすごく嫌な気持ちになっている。それを長い時間繰り返したらどうでしょう? 暗記することが嫌になるにきまっています。
即座に答えを見て「思い出す」という経験を重ねちゃいましょう。
長い時間をかければいいというものではありません。
短時間で「忘れる」「思い出す」を繰り返せば、暗記が確実に得意になります。